在宅勤務中、部屋が暑くて扇風機を回したら「何か音してますか?」って言われたこと、ないですか?
止めると暑い、つけると音が乗る。このトレードオフ、在宅ワークあるあるですよね。
この記事では、Web会議中でも気になりにくい扇風機の使い方と、静音デスクファンの選び方を整理します。
なぜ扇風機の音は会議に乗るのか
扇風機の音がマイクに入る原因は、大きく2つあります。
ファンそのものの動作音
モーターが動く音、ブレードが空気を切る音です。ACモーター搭載の扇風機は特にうるさく、DCモーター搭載モデルのほうが全体的に静かな傾向があります。
風がマイクに直接当たる「風切り音」
実はこちらのほうが厄介で、「ファンの動作音より風切り音のほうが問題」というケースが多いです。
マイクに直接風が当たると、低音のノイズが発生します。ファン自体の音が小さくても、向きが悪ければしっかりマイクに乗ります。ここがこの記事の肝です。
ノイズキャンセリングが効く音・効かない音
ZoomやTeamsにはノイズ抑制機能がありますが、完全に消えるわけではありません。定常的なノイズ(空調音など)はある程度抑えてくれますが、風切り音のように不規則に変化する音は処理しきれないことがあります。「ノイズキャンセリングがあるから大丈夫」と油断しないほうが無難です。

ファンの音より、風がマイクに当たる音のほうが厄介なんよな。
まず試すべき「置き方」の対策(無料)
静音ファンを買う前に、今ある扇風機の向きを変えるだけで解決することも普通にあります。まずは置き方から見直してみてください。
マイクに直接風を当てない角度にする
一番シンプルで効果的な対策です。扇風機の向きを体の側面や背後に向け、マイクと扇風機の間に顔が入らない配置にするだけで、風切り音はかなり減ります。
弱風+首振りで体感を稼ぐ
強い風を一定方向に当てるより、弱い風を首振りで回したほうが涼しく感じやすいです。首振りにすることで、常にマイクに向き続けることもなくなります。
ファンをマイクから離し、壁や天井に風を反射させる
ファンを離した位置に置き、壁や天井に向けて風を当てると、部屋全体の空気が動いて涼しくなります。直接風を受けるより体感温度は上がりますが、マイクへの音の乗りは格段に減ります。
マイクをファンから遠ざける/指向性のあるマイクを使う
Webカメラ内蔵マイクを使っているなら、指向性の強い外付けマイクに替えることで改善することがあります。単一指向性マイクは正面の音を拾い、横からの音を減衰してくれます。
Anker PowerConf C200はノイズリダクション機能つきのWebカメラで、周辺の雑音を拾いにくい設計になっています。Web会議環境を整えたい方はこちらも参考にどうぞ。

買う前に角度変えるだけで解決することも普通にあるで。
静音デスクファンを選ぶときのポイント
置き方を工夫しても改善が不十分な場合は、静音性の高いファンへの買い替えを検討してみてください。
騒音値(dBA)を確認する
製品スペックに「○○dB」という騒音値が記載されているものがあります。目安として、図書館の静けさが40dBA程度と言われており、それより低い数値のモデルを選ぶと会議中でも気になりにくいとされています。ただし、カタログに記載されているのは最小風量時の値であることがほとんどです。中〜強で使うと数値より大きくなる点は念頭に置いてください。
大口径・低回転のほうが静か
羽根が大きいほど、低い回転数でも十分な風量を確保できます。羽根が小さいファンは高回転で回す必要があり、その分音が大きくなりがちです。
風量の段階が細かいほうがいい
「弱・強」の2段階より、5段階や無段階調整ができるモデルのほうが、状況に合わせた微調整がしやすいです。「弱じゃ足りないけど中は音が気になる」という状況を回避できます。
給電方式(USB / コンセント / バッテリー)
USB給電モデルはパソコンのポートやUSB充電器から給電でき、ケーブルの引き回しが楽です。バッテリー内蔵モデルはケーブルレスで置き場所の自由度が上がります。コンセント式は出力が安定している反面、置き場所がコンセントの位置に縛られます。
首振り・角度調整の自由度
上下・左右の首振りや角度調整の自由度が高いモデルは、マイクに当てずに体だけに風を当てる配置がしやすいです。
静音性で選ぶおすすめデスクファン
執筆時点(2026年7月)のリサーチをもとに3製品を紹介します。騒音値が公表されていない製品は、その旨を正直に記載しています。
JZCreater USB扇風機 ― 騒音値26dB公表済み
騒音値26dB(最小風量時)と明記している製品で、数少ない「数値で確認できる静音ファン」のひとつです。USB給電・3段階風量調節。小型で場所を取らず、デスクサイドに置きやすいサイズ感です。
JZCreater 360°デスクファン ― 騒音値は公表なし
360°の角度調整ができ、上下・前後の向きを細かく設定できるモデルです。騒音値は公表されていないため静音レベルは不明ですが、角度調整の自由度があることでマイクを避けた配置がしやすい点が魅力です。USB給電。
KEYNICE 卓上・クリップ兼用ファン ― 騒音値は公表なし
DCブラシレスモーター採用で低消費電力。卓上スタンドとクリップの両方に対応しているため、モニターフレームやデスクの棚などに固定して使うこともできます。騒音値の公表はないため、静音性の判断は購入前に実機を確認できる機会があれば確認してください。USB給電。
ファン以外で涼しくする手もある
体に直接風を当てなくても涼しくする方法もあります。
サーキュレーターで部屋の空気を循環させる方法は、壁や天井に向けて使うため、マイクに風が当たりにくいのが利点です。直接風を受けるより体感温度は下がりにくいですが、音の問題はほぼなくなります。
ノートPCが熱を持っていると、排熱で足元の温度も上がります。PC自体の発熱を適切にコントロールすることで、室温を余計に上げずに済みます。冷感クッションや腕置き用の冷感パッドを組み合わせることで、体感温度を下げながら扇風機の風量を抑えることもできます。
デスク環境全体の見直しには、こちらの記事も参考にどうぞ。
→ 在宅ワーカーのデスク環境おすすめまとめ
マイク側でできること
扇風機の置き方と組み合わせて、マイク側でできることも整理します。
単一指向性マイクを口元に近い位置に配置すると、ファンの音を拾いにくくなります。全指向性(無指向性)のマイクはあらゆる方向の音を拾うため、ファン音が乗りやすいです。
ZoomやTeamsにはノイズ抑制機能があります。設定メニューからオーディオ設定を確認すると「バックグラウンドノイズ抑制」などの項目がある場合があります。設定の手順はアプリのバージョンで変わりやすいため、詳細はお使いのアプリのサポートページで確認してください。

カタログの騒音値は最小風量のときが多いから、そこだけ注意な。
まとめ
扇風機の音がWeb会議のマイクに入る問題は、「静音ファンを買う」より「風の当て方を変える」ほうが先です。今ある扇風機でも、マイクに風が直接当たらない配置にするだけで改善するケースが多いです。
それでも改善しない場合は、騒音値が公表されているモデルを優先的に選ぶのが安心です。公表がない製品は静音性の判断が難しいため、購入前に実機を確認できるなら確認しておくことをおすすめします。
Web会議の環境づくりには、カメラ・マイクの選び方も大切です。


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